ポンポコ狸のたぬちゃんとコンコン狐のきーちゃんの珍道中 「団子屋」 ![]() きー「あ〜あ、今日も歩き疲れたな〜。」 たぬ「うん、疲れたぁ〜。」 きー「じゃあ、そこの茶店で休もうか?」 たぬ「いいね〜。休もう休もう。」 ![]() たぬ「あんまりここのダンゴ、美味しくないね。」 きー「シーッ!(聞こえるぞ。)」 たぬ「それよりさ、前から思っていたんだけど、 なんでオレたちはスーツを着てんだ?」 きー「わっかんないかな〜、就職するためだよ。」 たぬ「えっ!なんで。」 きー「働かないとダメだろ! この先お金がいるし、このカッコウなら いつでも就職出来るだろ?」 たぬ「そっかぁ〜。 ・・・・・あっ、ここで店員を募集しているよ。」 (張り紙:店員募集中。来てね。) きー「ほう、これは都合がいい。では、さっそく。」 たぬ「でも、なんかオレたちの着ている服と合わないような・・・。」 きー「何に言ってんだい!就職活動は、 このスタイルに決まってんだ。」 たぬ「へぇ〜、そうなの?」 きー「さあ!いくぞ。」 ![]() きー「おばさん、ここで店員を募集してんだよね?」 クマのおばさん「お、おばさん?・・・。 おばさんじゃないわよ!お姉さんと言いなさい!!」 きー「あ・・・・・お姉さん。」 たぬ「(な、なんか、おっかないな〜。)」 きー「て、店員を募集してるんですか?」 クマのおばさん「ああ、あれね。そうだけど。あんたたちがやるの?」 (ジロジロ) きー「は、はい。ぜひ!(おい、たぬちゃん!)」 たぬ「・・・、オ、オレも。」 クマのおばさん「そんなカッコウで、やるき!?まあいいわ。」 きー と たぬ「ふぅ〜っ!よかった。」 (ポコ、コン、ズシン?、ポコ、コン、ズシン) クマのおばさん「まず、お客さんを呼んでね。(ウフッ!)」 きー「あ、はいはい。分かりました。(ぞぉ〜!)」 たぬ「・・・こんなカッコウでいいのかな?(あのおばさん、好みかも?)」 きー「シーッ!次の飯が食べられないだろ。」 たぬ「そうだな、もうお金ないし、仕方ないかぁ〜。」 ![]() きー「いらっしゃい。ここの茶店は安いよ。」 たぬ「そうそう、あんまり美味しくないダンゴをどうぞぉ〜。」 (ギロ!) きー「・・・(バカ!たぬちゃん。変な事言うからだぞ!)」 たぬ「こ、怖い・・・。」 きー「ほ、ほんとに美味しいですよ。」 たぬ「そうそう、美味しくて戻しそうになるよぉ〜。」 (ギロギロ!) きー「うう。(バカ!まただぞ!!)」 たぬ「へっ?」 きー「えへへへ、すっごく美味しいんですよぉ〜。どうですか?」 たぬ「ここのダンゴ、美味しいようぉ〜。・・・・・うえっ!」 (ズシン!ズシン!!ズシン!!!) クマのおばさん「・・・・・あんたたち、クビね。(ふぅ〜、はぁ〜!)」 きー「え、なんでです?お・ば・・・さん。」 クマのおばさん「○%△X☆+□&!!」 (モ〜オゥ〜!!ボゥ〜ッ!!) ![]() きー「わーっ!わ、分かりましたぁ〜!や、やめま〜す!!」 たぬ「オ、オレ〜、また変な事言ったかなぁ〜!?」 (ポコポコポコ、コンコンコン) きー「はあはあ、もぉ〜、またかよ〜っ!」 たぬ「はあ、ふぅ〜、オ、オレたちって、 なんで就職出来ないんだろ?」 きー「なんか、ハ、ハラ減ったなぁ〜。」 たぬ「オ、オ、オレも・・・。」 (ポコ、コン、ポコ、コン) 制作日:2007年6月3日 (日) |
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